大泉洋と相性バツグンのカッコよさ
内容は、多分 皆さん もうご存知ですよね。
ね
蒼ざめた大泉洋のブルース
出演しています映画
アクションシーンの照明とか
大泉洋が生まれる
ユルり〜と楽しむ
ひと言でいうと
30日(日) 13時〜、15時半〜
方法:対面 / スカイプ《時間帯は応相談》
場所:新宿、東京/船橋、本八幡
時間:120分
鑑定料:15,000円
(ペア鑑定20,000円、親子鑑定[2人なら20,000円]3人以上は30,000円)
◎命式等以外の鑑定書はご希望により手書きでお渡し致します。
(通常の印刷したものでの ご用意もできます。)
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*そちらにお名前と生年月日(お分かりなら時間も)、ご希望の日にちと時間帯と場所をお書きください。
お知りになりたい事があれば それもご記入くださいね。
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大泉洋には、かないません!
「子供の事情」
[作・演出]三谷幸喜
[出演]
天海祐希 / 大泉洋 / 吉田羊 / 小池栄子 / 林遣都 / 春海四方 / 小手伸也 / 青木さやか / 浅野和之 / 伊藤蘭
7月22日13時半~、新国立劇場中劇場にて。
全員主役級!
もう、大河ドラマかな?ってくらいのスーパー豪華キャスト達です。
チケット大激戦も納得のこの顔ぶれ、全員が10歳の小学四年生を演じるという、風変わりな二幕計四景の芝居。
林遣都さん演じる「ホジョリン」(冒頭一発目で明かされる正体は、まさかの!笑)を語り部にして、
学級委員、リーダー格、優等生、悪だくみ大将、腰巾着、変わり者、そして転校生…
様々な子供達が集う、放課後の教室での一年間。
小学生のお話とはいえ、ひと癖もふた癖もあるキャスト&三谷脚本、ひと筋縄ではいかないに違いない。
教室という子供社会の中に、大人の世界の厳しさ醜さの縮図を落としこんだ、ぐさっと刺さる展開を用意してるに違いない。
って、ある程度構えて観に行きました(笑)
実際は、シビアな面もあれど、構えていたよりはずっと温かくて可愛らしいお芝居だったなぁ。
しっかりコメディな作品でした。
最終的に、全員ホントに、10歳児に見えてくるからね!
もう、可愛くって可愛くって笑っちゃうし、泣けてきちゃうからね!
ただ、一幕第一景から不穏の種は撒かれるし、生徒達の中の一体誰が○○だ?という観客向けの謎も投げかけられたりして、
当然、温かいばかりの物語ではない。
子供の世界とはいえ、いや子供の世界だからこそ、人間関係だって大変。
笑いつつ、ちょっとしたサスペンス的なゾクゾクも味わいつつで忙しく、
ようやく「自分の小学校の頃は…」とか、思い出を掘り返す余裕が出来たのは最後の最後でした。
ラストシーンのノスタルジーが、演出込みでとても好きで、涙がちょっと出てしまった。
「登場人物全員10歳の子供である」
そのオブラートを取っ払ってしまえば、ゴリゴリの密室サスペンスにアレンジも出来そう。
でも、終わってみれば、あのノスタルジーが〆にあればこその舞台だったなぁとも思う。
あと、歌が意外と多くってね!耳が幸せ!
皆美声なんだもん~。
天海さんに小池さん、それぞれ新感線ぶりの歌声を聞けたのも嬉しかったし、
吉田羊さんは「エノケソ~」で披露してくれた歌声をまたもや!で嬉しかったし、
青木さやかさんはこのキャストの中にあって尚、めっちゃ美味しいとこで歌う役割担ってるし、
何より大泉洋さん!!!
いや~、まさかあんなに生歌聞けるとは思ってなかったです。
歌詞はアレだけれど(笑)
よし、彼主演の三谷脚本演出でミュージカルやろう(何の立場)
やはり、天海祐希・大泉洋・小池栄子の3名が冒頭から目立っていた印象。
役柄の特徴も相まって、とにかく華が半端なかった。
実在していたら世界一格好いい10歳児に違いない天海姐さんの「アニキ」、
同じく実在していたら世界一パワフリャーな10歳児、栄子姐さんの「ゴータマ」、
この2人の姐さん共演に、世界一抱かれたい10歳児(私調べ)、大泉洋さんの「ジョー」、
もう、彼らが舞台上でわいわいやってたら、いったいどこを観ればいいの!?
豪華過ぎて目が足りない!!
特に、大泉洋さんの空気感は凄いね。
オモシロシーンでは何をやっても絶対に可笑しいし、ピリッとさせるシーンではあっちゅー間にヒリヒリ感を出してくる。
普段はあの陽性のキャラクターにばかり気がいってしまうけれど、その唯一無二の個性と共に、やっぱり滅茶苦茶巧い人だなぁと再認識。
もちろん語り部の林さんはじめ、どのキャストにもしっかり見せ場があり、贅沢ではあっても勿体なさは微塵もありません。
みんな、時々めっちゃ子供の顔になるのがとても可愛い!
(特に天海アニキの一幕終盤「う~っ!」って感じの顔がキュート過ぎた)
そして、そのまま観ても勿論楽しい芝居だけれど、
「三谷幸喜作品である」
って念頭に置いて見ると更に面白いかも。
理由は観た人なら分かるはず(笑)
というわけで、キャストファンだけでなく三谷ファン的にも美味しい芝居でした。
休憩除けば、一幕二幕合わせて2時間半ない芝居の中、10名の豪華キャスト全員の背景を掘り下げるのは流石に難しい。
でも、そこかしこにそれぞれの人柄や生活を物語るエピソードや小ネタは散りばめてある。
三谷さんの人間観察眼の賜物かなぁ、と勝手に想像した。
WOWOWの収録もあったようなので、あの結末も知った上で、もう一度冒頭から見たい。
今度はしっかり「人間観察」に重きを置いた視点で観られるはず!
そう、WOWOW放送、あるっぽいですから、チケット取れなかった方も是非ぜひそちらで!
以下、ネタばれ込み感想です、ご注意。
もうね、ラスト、ジョーが可哀想で、でも可愛くって愛しくって!!!!!!
大泉洋、ハマり過ぎでしょう、あの役。
今まで散々ハードボイルドキャラ気取って、チョイ悪兄貴風でクラスを影から牛耳ろうとしてたのに、
元祖アニキにガツンと正体ばらされてからの転落っぷり。
しまいには
「パパに怒られる~…!(泣)」
ってなんだよ、小学生かよ(←小学生だよ)
もう、見た目的な意味でなく言動や表情で
「お前絶対10歳じゃねーだろ!」
という心のツッコミをし続けた彼が、最後の最後であんなに子供らしい面を丸出しにして泣く姿に、もう泣けてしまった。
それは、悪ぶっていた面を剝
された哀れさだけでなく、転校前の彼の学校生活についても思いを馳せてしまったから。
友達がいなくって、いつも一人で、お坊ちゃんだからモノだけは充実してて、あだ名が○○ゲさんで。
(○○ゲさんネタは、確か他の三谷作品でもありましたよね。
あれ、やっぱり三谷さんの少年時代の実体験なのかな笑)
そんな彼がどんな気持ちで転校デビュー飾ったか、なんて、経験したことなくたって切なくなるじゃないですか。
それまでの所業(特にアニキに対する数々)がどんだけむかっ腹立つものだったとしても、
「10歳児フィルター」
が全てを帳消しにした。
劇中ではあれだけ格好良くキメていた彼が、前の学校でぽつんと独りぼっちで机に向かってる姿を想像してしまったら、とても辛い。
実際の大泉氏の背中は決して小さくはないけれど、でも私の想像の中のジョーはとてもか弱くて小さい。
だから、良かったね、今度は待っててくれる友達出来たね、って、本当に幼い男の子を見守る目線で見て泣けてしまった。
ラストシーン、今までと同じようにみんなと遊んでる姿にもホッとした。
テーマソング?で歌われている通り、ヒメを除けば全員が
「早く帰れよ♪」
案件なんだけれど、きっとあの中には、実際友達と遊ぶのが楽しくて残っている子もいれば、家に帰りたくない子もいるんだろうな。
私もそうだったし、あの年代って大抵の場合、学校か家しか世界がないものだと思うので、
そんな世界で生きてる10歳の彼らが何を思って放課後の教室に残っているか、きちんと推測出来るのがこの作品の面白いところ。多分、ゴータマとかは楽しいから残ってる派で、ホリさんは家にいたくない派。
ホジョリンは、きっと人間観察したいから残ってる(笑)
そして、劇中で描かれた範囲内で勝手に想像を膨らませば、全員の背景も作りあげられる気がします。
個人的に、その代表が春海さん演じる「ジゾウ」。
服装にしろ言葉使いにしろ、最初はジョーと違う意味で
「10歳児ちゃうやろwww」
って思ってたけれど、あれ、ちゃんとそういうツッコミ待ち以外の意味もあったんだね。
おばあちゃんと2人暮らしのジゾウ。
そりゃ、少なからず影響受けるよね。
そして、クラスの皆も多分そこを理解してるんだよね。
何だかんだで性根が本当に腐った悪いヤツはいないのが、このスーパー10なんだよなぁ。
ただ、アニキが一時的に爪弾きにされるきっかけになった揚げパンのエピソードは後味悪い。
子供らしい後味の悪さ。
私は(当然ながら)全面的にアニキの肩を持ちますよ。
盗んだもので金儲けなんて、子供だろうか言語道断。
子供の頃って特に倫理感が曖昧なものだから、法とか道徳より、スリルや仲間との絆を選んじゃいそうな気持ちも分からなくはないけれど、
そこで踏みとどまったアニキは本当に偉いと思う。
良い子ちゃんだとかそういう問題ではない。
それはそれとして、ここから始まるアニキ問題における、ホジョリンの中立的な立場も私は良いなぁと思いました。
や、一番いいのはもちろんアニキの側に立ってあげて庇うことかもしれないけれど、それが出来るほど強くはなくって、
でも皆と一緒になってアニキを無視するほどでもないっていう、微妙な…。
って、また子供の頃に還っていろいろ思いを巡らせてしまう。
とにかく、この流れの中での天海さんの健気で、気まずくて、でもしっかり立っている格好よさを合わせ持った姿に惚れぼれ。
10歳の少女があんなに素敵でいいのか。いいんです天海さんだから。
きっちり最後にジョーに落とし前つけるし、○○ゲさん呼びでささやかな嫌がらせによる復讐も敢行してるし(笑)
「アニキは裏切ったけれど、嘘はつかない」
このゴータマの台詞もしびれた。
この姐さんコンビ、ホンマ格好いいな!
10歳の少女があんなに格好よくていいのか。いいんですあの2人なら。
いつの間にか、文字通り上から目線で語ってしまうけれど、でもラストシーンではようやく自分も同じ視点に立てた気がしました。
「同じ視点」というのは、「ホジョリン」あるいは三谷さんと一緒に、過去の自分たちを振り返って、少しだけ今の自分たちを想う視点。
必要以上に子供たち一人ひとりの背景や現在の様子が語られないのは、きっとホジョリンがそれを知らなかったからだろうなぁ。
これ、多分「真田丸」の時と同じだけれど、「知りようがない」ことは語られない。
だから、こちらも知り様がない自分の小学校の同級生達の背景や現在のことを、少し想ったりしてしまいました。
ノスタルジックな照明や音楽と共に、遥か向こうに遠ざかっている彼らの姿がとても愛おしく切ない。
たくさんの、まだまだ知らないこと、もう永遠に知ることはないだろう物事と共に、もう手の届かない彼方に「彼ら」はこれからもずっといるんだなぁ、って、
とてもセンチメンタルな気持ちになりました。
カーテンコールで元気良く駆けてくる姿に、相当ホッとする程には胸が締め付けられた。
子供には、子供の事情、子供の世界がある。
テストが100点だか95点だか、10歳になったばかりで死ぬとか死
なないとか、悪戯がばれたとか。
大人から見れば些細な悩みに見えるかもだけれど、それは彼らにとっては重大な問題で、
それを一つ一つ描きつつ、最後にしっかり「大人」の演劇にしてみせる鮮やかさに感服です。
あと、大人向けサスペンスでもいけそうだと思った最大の要因
「同級生の中に一人、殺人事件を起こした兄を持つ者がいる」
さぁ、誰だ?と観客に投げかけられる推測合戦。
「きょうだい」という単語がミスリードになっている気がして、私は早々に「女子の誰かだろうな」と思い、
そうなると自然と候補は絞られるわけで。
ただ、「ホリさん」っていう、苗字みたいな仇名もフェイクだったなー、これはやられた。
ホジョリンの映画好きと渾名付け役、って要素がまさか、ここで効いてくるとは。上手い。
これを知って見たら、また冒頭からきっと全然違うんだろうな。
てなわけで、既にWOWOW放送が楽しみです。
三谷ファンとしては、冒頭の
「こんにちは、三谷幸喜です」
でいきなりツカミはOKでした(笑)
林君、あれこれから一発ギャグとかに使っては???
あと、諸々のインタビューやエッセイで三谷さんご
自身の少年時代像がまさにホジョリンまんまで、その辺りもとても面白かった。
父親が映画好きで小学生らしからぬ知識を持ってたり、
同級生にあだ名付けたり、
早速「あて書き」で演出つけたり、
ああ、三谷少年だなぁって。
(林君に一切の不満はないけれど、この役は三谷さん本人がやっても良かったんじゃ…?って思いました(笑)
「エノケソ~」でも役者やったんだし!
でも、林君の癇癪泣きがめちゃ可愛くてツボだったからやっぱり林君で!)
だから、ゴータマが隣になりたがったのが、他の誰でもなくホジョリンだったくだりでは
「キャーvvv」
ってなりました、勝手に(笑)
数少ない、というか唯一の甘酸っぱい場面。
また、続くゴータマの話も、ぐっと来るしね。
栄子姐さんのパワフルさと、ちょっと儚げで切ない雰囲気のメリハリも凄い。
周囲を巻き込む嵐のようなパワーといい、つくづく素晴らしい女優さんだと思います。
伊藤蘭さんの「ヒメ」は大穴でめちゃくちゃ笑わせてもらったし、一番大人びてる風なのに時々とっても小学生らしいとこが文句ない可愛さ。
いきなりスイッチ入るメリハリが流石過ぎた「リピート」の浅野さんも、好き!
警官役のパントマイムをはじめ、ちょいちょい見せてくれる身のこなしの軽さ、堪能しました。
青木さんの「ソウリ」は個人的に、10人の中でも一番すっきりする落とし所に落ち着いて良かった!
まだ10歳なんだもん、「こうしなきゃ」ってプレッシャーを感じず自由に好きなように生きてるほうがいいよ、絶対。
カテコの歌詞は笑わせてもらいました、はい、帰ります(笑)
小手さんの「ドテ」の優しさにも泣かされちゃったよ~、ジョーのとさかを見て
「パラサウロロフスみたいで、好きだよ」
っていうところ。
普段だったら絶対笑うのに、あの流れで言うから、もう、さぁ。
キャストの皆様、期待に違わず素晴らしかった。
とても楽しい舞台でした。
次の三谷さんのお仕事は、私が見逃しているのでなければ未発表でしたっけ?
そろそろ「オケピ!」を再再演してくれないかなって願ってるんだけどなぁ!