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何故Googleは二の腕を採用したか

ミジンコでもわかる二の腕入門

時代の先端を行く二の腕

ここに、あの男がやってくる、、、。

さっき、Kさんが駐車場でその男に声をかけＦＡＸを見せると、

「女にやらされた」とすぐに認めて話したらしい。

「警察沙汰になるかもしれないと今日までビクビクしながら暮らしていた、

ＦＡＸの件はすみませんでした」

とすぐに謝ったらしい。

なのでKさんが、「「和解」をするために、

全てを話す為に事務所へ来るか？」と聞くと、

「和解してくれるならもちろん行きます。」

と言ったと。

……なんか、嫌な感じのする男じゃないか？

簡単に彼の奥さんの名前も話したらしいが、それって、どうなんだ？

そんなに簡単に彼の奥さんを裏切るもんなのか？

彼の奥さんはあなたの恋人ではないの？？

…………なんか軽くて嫌な男。。。

私の中で、そんなイメージが出来てしまった。

私「直接会うのは、ちょっと避けたいです。」

Kさんは、それでもいいよといって、奥の畳の部屋で待機すればいい、会話は聞こえるからと言った。

私はそこへ女の事務員さんと入った。

それからしばらくして、ついに男がやってきた。

隣の部屋に入ってきたのが分かった。

声は嫌なぐらいハッキリ聞き取れる。

事務員さんが、「大丈夫？」と何度も聞いてくれた。

けど、、、なんか思っていたものとは違った。

なんというか、Kさんとその男は和気あいあいと言うか、2人に全く緊迫感がないのだ。

K「どう？さっきは驚いた？」

男「ええ、警察かと思いましたよー。あ、俺の人生終わったーみたいな。」

K「こんな事ね、簡単に引き受けちゃいけないんだよ？あんたの人生ダメにするよ？」

男「すんません、もう絶対しないんでー」

…………なんだこの会話。

この男も、男だ。なんて軽々しく喋ってんだ。

(、、と思ったが、

あとで聞くと、これもKさんの作戦だった。)

※ここからの2人の会話は一字一句逃さず文字におこされて

いて、それを最後に報告書としてもらいました。

それをなるべく短くまとめましたが、それでも長くなります。よければお付き合いください。

探偵がどんな手で何を聞くのか、よければなにかの参考にしてください。

K「まずは、〇〇寿司子。この人には会ったことがあるの？」

男「いや、ないですよ。寿司子という人は今日はここにこれから来ますか？ちょっと(会うのは)嫌なんですけど」

K「いや、来ないよ。私達は寿司子さんに依頼されたわけじゃないから。君がＦＡＸを送った会社の上層部に依頼されてやってるんだから。」

男「上層部？なんかやべーな。(笑)

寿司子という人はこのＦＡＸを見てます？」

K「いや、それは知らない。」

男「そっかー」

K「どうして？そこが気になるの？」

男「いや、この寿司子って人が本当にあいつの旦那の不倫相手だったんかな？って思って」

K「あいつというのは、あなたに依頼したAさん(彼の奥さん)だね。

Aさんは確信がないのにこれをやったってこと？」

男「いや、どーなんすかね？2枚送ったんで。」

K「2枚？」

男「うん、その寿司子って人ともう1人、、〇〇〇〇って女の家にも。」

K「もう1枚はいつどこから送った？」

男「コンビニですよ。同じところ。半年前ぐらいかな？」

K「それはその後どうなったの？」

男「いや、それを頼まれたのは１回だけで、その半年後にこの前の〇〇寿司子にＦＡＸを送ったんですよ。

寿司子には数回送ってますわ。」

K「A子さんの旦那さんと、〇〇寿司子さんは本当に不倫をしているのかな？」

男「どうなんですかね？」

K「じゃあ、A子さんは、なぜ〇〇寿司子と旦那が不倫していると思ってるの？

寿司子さんの会社をどうして知ってるのかな？」

男「旦那の携帯電話らしいですよ。旦那がやたら電話をかけてた番号。

そこに前、電話してみたらしくて。

そしたら△△会社の〇〇ですって電話に出たらしいですよ。」

だ！！すぐにピンと来た。

K「けど会社にこんなＦＡＸする必要はあったの？

電話で〇〇寿司子さんと、直接話せばいい事じゃないの？」

男「いや、なんかその〇〇寿司子の携帯番号が変わったのか、繋がらなくなったらしいんですよ。」

確かにそうだ。私は番号をかえている、、、

怖いほどこの人の言うことが一致していく。

寒気がする。

寒気がするので、私は二の腕を何回もこすっていた。

この男が正直に答えてくれてるのがわかったが、それはそれでとても恐ろしいものだった。

K「〇〇寿司子が本当に不倫相手だったとして、、、A子さんの目的は何かな？」

男「あー、旦那を奪い返すんじゃないです？

あそこの旦那金持ちなんで。」

K「A子さんの旦那さんには会ったことがある？」

男「あ、ありますよ。昔の先輩なんで。別に仲良くなかったですけど、俺の部活の部長だった人ですわ。」

ーやはり、彼の後輩だった。

K「じゃあ、なんで君はA子さんの依頼をたった1万円で受けてあげたの？

こんなもの送ったら犯罪だって分かるよね？

ちなみに、A子さんと君の関係は？」

男「………………………これって、、、俺の言ったことってどこまで秘密にしてくれるんですか？」

K「依頼主には話しますが。誰に対して秘密にしてほしい？A子さんに対して？」

男「俺がベラベラ喋ったことって誰に伝わります？」

ーこの人、頭が悪いのかもしれない。

今さら、そんなことを言い出すか？普通？

K「今日は和解に向けての話し合いと言ったはずです。

あなたが、今回のＦＡＸの件を心から反省してもう二度とやらないと署名すれば警察沙汰にはしません。

ただその為には真実を全て話してもらわないと困ります。

真実を全て話すのが和解の条件です。」

男「分かりました。俺、結婚してるんでA子の事は表に出るとまずいんです。」

K「分かりました。そのためにもあなたはここで和解するべきでしょう。

家族には伝えません。だがら全てを話してください。」

男「、、あの、、A子はヤリ友(セフレのこと)です。」

K「あっちもそう思ってる？」

男「いや、それは分からないです。」

K「どういうこと？」

男「俺の離婚が成立したら一緒になりたいって、、、」

K「君は、離婚するつもりなの？」

男「いえ、うん、まあ、そんなつもりは今のとこないです。

妻は別れたいみたいですけど。」

K「A子さんはあなたと一緒になりたいのに、

それでも旦那さんを引き止めてるの？お金の為と言っても矛盾してないか？」

男「ああ、、、、うーん、、、ちょっとあいつ特殊というか、、、」

すこし間があってから、

男「あいつ、たぶん、SEX依存症で、、昔から誰とでもヤリまくってて、、」

K「それで？」

男「男にだいぶ金も貢いでて、だから金が必要で、、、借金もかなり、、、」

K「だから、旦那さんが必要なのか？」

男「だって、旦那の金が無くなったら男遊びが出来ないから。

だから、今の旦那を手放すなら今の財産を全て欲しいんですよ。」

K「…………………………」

さすがにKさんもため息が出ていた。

私は、怒りに震えていた。

冗談じゃない！！なんなんだこの女。

男遊びもしたいし、ほかの男と一緒にもなりたいし、お金が必要だから彼も必要？？

そんなのが通ると思ってるのか？

K「1つ聞いていい？A子さんの男遊びはいつから始まってる？」

男「1人目の子がうまれたあとぐらいですかね。。。」

K「………………」

男「……………………」

変な空気が流れた。

男「けどまあ、俺じゃないですよ(笑)

2人目の子の父親、俺じゃないです(笑)」

K「旦那でもない？」

男「そりゃそうでしょう(笑)」

私の中で何かが壊れた瞬間。

………とんでもない女だ。

横にいた事務員さんまでため息をついていた。

そういえば、

昔、彼がこんなことを言ってた。

「上の子は俺に似ていて可愛いんだけど、下の子は田舎臭い、鈍臭い顔がしていてどうも好きになれないんだ」

それを聞いた時、この人はなんて親だと思った。

けど私も毒親育ちなので理解はできた。

彼は2人目の子も自分の子だと思い育ててたんだと思う。

けど、どこかで引っ掛かってたのかもしれない。

けど、彼の親たちはこの2人目の子もとても可愛がってただろう。写真があった。

………………

彼は、私の所へ逃げてきたんだ。

そう思ったら、これまで全てを彼に任せていた自分が悔しくなった。

彼をかわいそうに思った。彼の両親も、彼の子供も、、、

そう思ったら涙が流れた。

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